Best バカゲー HARAKIRI
HARAKIRI
オリジナルの動作環境:PC-8801 (ProjectEggでも配信中)
発売元:ゲームアーツ
ジャンル:外国人が見た間違いニッポン国取りシミュレーション
「HARAKIRI」、名前からしてアレなソフトなんですが、もちろん皆さんのご期待どおりのソフトです(笑)。
日本を曲界した外国人、J.S.STAINBURG氏「日本名:中村横田(?)」がプロデュースしたことに「なっている」(このへんは民名書房みたいなものと理解すればOK)PC-8801シリーズ用のソフト。
システムは信長の野望系の日本を舞台とした国取りシミュレーションですが、源頼朝と信長、はたまたショー・コスギが大名となって出てくるというとんでもなさ。出てくる武将も弁慶から鼠小僧、新井白石(武士じゃねーじゃん!)が出てくるという時代考証120%無視の漢らしさ!
大名選択
S.小杉は勿論ショー・コスギ
戦闘シーンになると足軽隊、鉄砲隊などの基本は押さえつつも、スモウレスラーや忍者、南蛮などの珍妙なユニットが猛威を振るう!(ていうか本気で強い)
そしてこのゲームのほぼメインといってもよい忍者!
普通は忍者の仕事というと敵の武将の偵察や寝返り工作などだがここの忍者はそれらはモチロンのこと、さらに、
「敵に恥をかかす」
というすんばらしいなコマンドがあるのだ!
恥をかかされた武将は恥が一定値になると勝手に
切腹(ハラキリ)
してしまう。これこそ武士。
大老井伊を選んでみました
そもそも元禄17年ってのは一体・・・
ほかにもツッコミどころ満載のこのソフト、今じゃ手に入れることは難しいだろうが、もし見かけるチャンスがあったら是非プレイすることをおすすめする。
しかしまじめにプレイしていてもいちいちツッコミを入れたくなる各種システム・武将たち!
以下説明書から抜粋の超ナイスなストーリー:
SAMURAIの統領であるSHOGUNは、毎年全国の有力DAIMYOを呼び集め、桜の鑑賞会HANAMIをおこなった。
HANAMIにくるDAIMYOは皆、NENGUという貢ぎ物を差し出さねばならなかった。HANAMIは、勢力の拡大を行わせないためのSHOGUNの策略でもあった。
歴代のSHOGUNの中でも、特にYOSHIMUNEはHANAMIが好きで、DAIMYOたちに命じてサクラが千本も続く見事な並木通りを作らせた。
元禄十四年三月十四日の正午、日本で第二の実力者、ASONOはYEDOのKINKAKUJIに向かう途中、BLACK-BELT-NINJAに襲われ、MIKADOから
預かっていたCHANOYUの道具を壊されてしまった。
ASONOは、自分の実力を妬むSHOGUNの陰謀であることを見破り、SHOGUNを糾弾しようとした。
しかし、ASONOの機先を制し、SHOGUNは、ASONOがCHANOYUの道具を壊したことを責める。「CHANOYUの道具一つ預かることのできない
田舎マイナーDAIMYOめっ!」と全国から来たDAIMYOたちの前でののしられたASONOは、HAJIを感じる。
正しいSAMURAIの礼儀を知るASONOは、あまりのHAJIに堪えきれず、その場でHARAKIRI(切腹)をして果てた。
第一の家来、KAROであるOH-ISHI以下、ASONOに使えた四十七人の家来は、ARUJIであるASONOが理不尽な理由からHAJIを受けたことを知り、
復讐に燃える。
四十七人のBUSHIは、BUSHIDOの精神に基づきARUJIの仇を打つことを天に誓った。
ASONOの死から一年が経ち、再びHANAMIが行われるシーズンがやってきた。城門の外には、SOBAYAに変装したOH-ISHI以下四十七人がいる。
HANAMIを行うため、城を出てきたSHOGUNを襲い、見事に命を奪い、彼らはASONOの名誉回復に成功した。
元禄十五年十二月十四日、SHOGUN-YOSHIMUNEが「桜の廊下」で殺されたこの事件を「四十七人の変」という。
跡継ぎがいないうちにSHOGUNが死んだため、SHOGUNのポストは空いたままになった。全国の有名なDAIMYOたちはSHOGUNのポストをねらって
争いを始めた。
そして果てしない大乱の時代が幕を開けた。
忍者で敵に恥をかかせるんだ!
そして、どうみても間違っている大名紹介From説明書:
上杉謙信:
武田信玄と対立している。
これは信玄が茶の湯に使う砂糖が手に入らず困っているときに塩を送りつけたため、信玄が激怒したためだと言う。
明智光秀:
裏切り不忠サムライとして非常に有名である。もともとは織田信長に仕える武将であったが、突発的に反乱を起こした。
本能で生きているらしい。
毛利元就:
「三本の矢」という伝説が毛利家にはある。
一人に対して三人がかりで襲い掛かれば絶対に勝てるという家訓で、集団戦法を教えたといわれる。
大老井伊配下の武将達
田沼意次に新井白石に大岡越前、そして金四郎・・・・遠山の金さんか!
しかし、説明書よりぶっ飛んだ付録冊子がこのゲームにはついていた!!
その名は、
忍者本
このゲームのシナリオを作ったJ.S.STAINBURG氏(中村横田氏)が記した(とされる)もので、その破天荒ぶりは説明書の比ではない!!
例えば、「第一章 忍者の起源」によると・・・・
なかでも、忍者の手裏剣の起源はオーストラリアのブーメランであり、忍者はオーストラリアの原住民がジャングルの中でオランウータンの狩りを行うときに用いた集団狩猟法が発展したものだとするS.ポンパドゥール氏の
「忍者オーストラリア起源説」
はかなり有力で、日本起源説に次いで多くの支持者を得ている。
そうか!そうだったのか!手裏剣はブーメランか!!!(爆)
他には、「第三章 忍者屋敷の秘密」には・・・・
忍者屋敷では、二階建ての高さで隠された中二階が作られていたが、これに習った一般家屋では隠し部屋にすることなく3階建ての建物として採用したりしたため、各部屋の人口密度は高まっていった。
この3階建てをの技術を鉄筋を用いて発展させ、5階建てまでに集積化したものを
「団地」
という。
団地は忍者の技術で作られたようです(笑)。
っと、ゲーム内容もさることながら説明書及び付録の忍者本がむちゃくちゃ楽しめる!
PC-88のゲームなもんで、完全な状態で手に入れるのは難しいかと思われるが入手の暁には是非説明書と忍者本を読むことをおすすめします!!
とにかく見ていて何から何まで楽しい!
ちなみにゲームとしてみてもシステムはきちんと練りこまれており、これだけバカゲー要素満載ながら普通に歴史SLGとして遊べます。
最後に、
軽井沢大きすぎ!!!
そして信濃は?
・・・以上。