スーパーファミコンのソフトって背面だけよく黄ばんでますよね。
一説には箱の中のトレイと接触していると黄ばむといわれます。確かにビニール袋に入れてなかったソフトは一部黄ばんでたのがあった。
裸だと黄ばまないのか、というとそういうわけでもないような気がする。
そんな黄ばみを取ってみよう、というのをGW中に実施しておりました。
いわゆるレトロブライト。ワイドハイターEXに漬け込んで日光にさらす。
細かいことはおいといて、まず結果をどーぞ。
こちらスーパーマリオコレクション。
ごらんのとおり背面が黄ばんでいます。
コレをワイドハイターEXに漬け込んで日光にさらすこと1日。
おお、黄ばみが落ちた。
新品どおり真っ白というわけにはいきませんが、見た目上は問題ないレベルです。
いやーうまくいったねよかったよかった・・・・・・
では終わらない。
上記は試した中でうまくいったパターンで、他はそれほどうまくいかなかったのですわ。
上手くいかなかったパターンの詳細と実施時の詳しい手順を説明します。
レトロブライト実行するにあたって用意したのは以下の3つ。
- ワイドハイターEX
- それを入れる適当な容器
- 対象物
容器は100円ショップで売っていたタッパーを使用。
ソフトは殻割りしておきます。スーパーファミコンはねじを外せば殻割り出来ます。
ただ特殊ねじなのでそれだけ注意。
対象としたスーパーファミコンソフトは先ほどのスーパーマリオコレクション以外に以下の2つ。
いい感じに色が変わってるレミングス。
おもて取り忘れてますがワールドヒーローズ。
かなり不思議な変色しています。そもそも背面のシールないし。
中古屋のシールでも張られていたのでしょうか?
これら2つのソフトは黄ばみがかなり進行しています。
それでも黄ばみは落ちるか?というのが確認したかったこと。
容器にワイドハイターEXを入れて水で割る。
殻割りしたソフトを漬け込む。
漬け込みに際してシール部分はどうしようもなりません。上記ではマスキングテープ張ってますけどすぐはがれました。
マスキングしたのはこれひとつのみです。あとは何もせずにそのまま漬け込んでいます。
そのまま漬け込むと大体浮いてきます。これは空気が全部抜けてないから。
頑張って空気を追い出してやると沈みますが、容器が浅いと少々難しいですね。
少し浮いてはみ出してましたがそのまま実行。一応上からワイドハイターEXをかけておきました。
紫外線は5月ぐらいが一番強いといわれています。
試した日は雲ひとつ無い晴天。半日ぐらいで目に分かるほどの変化が出ました。
スーパーマリオコレクションは既に述べたとおり1日漬け込み、空いたスペースにレミングスを入れてさらに漬け込み。
レミングスは2日、ワールドヒーローズは3日漬け込みました。曇ってた日もありましたが、ほぼ晴れてました。
ということでレミングスとワールドヒーローズの結果。
まずはレミングス。
黄ばみは大体消えましたが、端っこはまだ黄ばんだままな上に全体が白くなってしまいました。
この写真だと分かりづらいので別の写真を用意。
先ほどのスーパーマリオコレクションと比べてみます。左がスーパーマリオコレクションで右がレミングス。
それでも分かりづらいのですが、レミングスのほうが白くなっており端っこの黄ばみが落ちていないんです。
シールの色も薄くなってます。元からだったような気もしますがこれほど薄くはなってないはず。
白くなったのは漂白されちゃったんでしょうか?元が漂白剤ですし。
さらにひどいことになってしまったのがワールドヒーローズ。
完全に消えてない上に漬け込みすぎてもろくなったのか妙な変形(ふくらみ)が見られます。
成型時に力がかかっていた部分ですかね>変形場所
やはりこちらも白いです。一番白くなってしまった。
これら2つのソフトは黄ばみは取れても白くなってしまい、表面と背面の色が合わないという意味では前と変化していません。
何故だ?
- ワイドハイターEXと水の希釈率が悪かったのか(ワイドハイターEXのほうが濃い)?
- 黄ばみが進行しすぎていたのか?
- そもそも材質が合わなかったのか?
- 日差し(紫外線)が強すぎた?
どれも考えられそうです。
スーパーマリオコレクションが上手くいった理由はそんなにひどく黄ばんでいなかったからでしょう。
黄ばみがかなり進行している場合は難しいのかもしれません。少なくともスーパーファミコンのソフトに関しては。
シールへのダメージがあまり無かったのは意外。はがれちゃうかと思ってました。
ダメージもほぼなさそうに見えます。背面のシールは灰地に白文字なのでダメージがあっても分かりづらいのかも。
レミングスのシールは色が薄くなってしまいましたが、漬け込み時間調整すれば大丈夫でしょう。
あともうひとつ注意点。上手く調整して黄ばみとっても背面とおもて面の色が微妙に合わない場合がある模様。
黄ばみを取った先ほどのスーパーマリオコレクション、見る角度によっては色が合ってません。
普段はほぼ気づかないのでOKにしちゃいましたが、実行時にはおもて面の色見も考慮しながらやらないとダメなのかも。
あるいはおもて面も漬け込む。
ファミコンソフトでもレトロブライト試しています。
こちらについてはまた後日。