テンゲンの取扱説明書にかなう物無し!
テンゲンメガドライブソフト取扱説明書全紹介
~下~
テンゲンのはっちゃけ取扱説明書の紹介ページ、「下」編です。
テンゲン取説紹介もこれで終了。
しかしメガドライブが終わっただけでテンゲン自体の活躍はまだまだ続くんですねこれが。
その13:MiG-29
1993年11月26日発売
Mig-29を題材としたゲームはいくつかあるようですが1990年に英国DOMARK社よりMiG-29 FulcrumというゲームがMS-DOSやAmiga用に発売されており、このMiG-29はそのゲームの移植版と思われます。
画面も似てるし、開発元も一緒なので間違いないでしょう。
コンシューマ向けとしては結構本格的なフライトシミュレータです。
説明書も見ずにいきなりゲーム始めた私はMiG-29を飛ばすことさえ出来ませんでした。
※ブレーキを解除して、エンジンに点火しないとそもそも動かない。
そんなやたら凝ったゲームだからこそ役に立つのがやはり無駄に凝ったテンゲンの取扱説明書なのだ!
ということで、説明書表紙。
旧ソ猫を噛む。
もはや何もいうまい。
(と、思ったらここで言う「猫」はF-14トムキャットのことを指しているでは?という情報を頂きました。
その可能性はありそうです。
Ricetailさん情報ありがとうございます)
で、ストーリー。
作戦の成否を握るのはロシア製戦闘機MiG-29と、そのパイロットである君なのだ!うひょ。
シリアスにきて最後に落とします。何かしら絡まずにいられない。それがテンゲンの説明書。
上述のとおりゲームは結構シビアな操作ですが、説明書にはわりと細かく丁寧に書かれています。
ネタは仕込みつつ、ゲームも楽しめるように広範囲に解説。
プレイヤーの目のことまで心配してくれます。
フライトシミュレータといえばやたら多い計器にさまざまな情報ですが、それもテンゲン流に解説してくれます。
作戦地域の地形、飛行場や敵のユニットの位置を示すチップ(地図上に散らばっている、てんてん)
を見ることができます。
てんてん・・・・・・・分かりやすい表現です。
作戦のメモ(ミッション内容)を太ももの透明なポケットに入れているようですが、その太ももに対して、
太い足。ぷぷっ。
・・・・・・・・まぁ太いといえば太いかもしれない・・・・・
というところでテンゲンおたくです。
テンゲンおたく9回目。
とうとうイラストコーナーまで!
しかも驚愕の事実が!
と、ここで私の絵も20点ほど披露しようと思ったんですが、スペースがないじゃないの!プンプン。
私の絵を見たい人はガントレットのマニュアル41ページをご覧ください。
それでは本マニュアル担当氏の絵を拝見させていただきましょう!
・・・・・・えー、コメントは差し控えさせていただきます。
ゲームをまたがってまで取扱説明書にネタを仕込むのがテンゲン!
その14:ドラゴンズリベンジ
1993年12月10日発売
異色のファンタジーピンボールゲーム。バックグラウンドストーリーまでついている!
ピンボールというとファミコン・任天堂のピンボールぐらいしか思いつきませんが、ドラゴンズリベンジはゲーム機という特性を活かして実機のピンボールでは出来ないさまざまな要素にチャレンジしたピンボールゲームです。
何に近い?といわれればファミコン・ジャレコのピンボールクエスト。
ただあくまでドラゴンズリベンジはピンボール。ピンボールクエストのようにRPG的な要素はありません。
さて、表紙。
竜の復讐(そのまんまやないけ!)
・・・・・MiG-29の「旧ソ猫を噛む」に匹敵する脱力表紙。
さて、きちんとしたストーリーついてますよ、といいましたが、
こんな感じ。
ふむ・・・・前任の勇者3人組はやられちゃってるんですねぇ。
彼らを解放することもこのゲームの目的の一つです。
テンゲンのゲームってストーリーがきちっと用意されているものが多いんですよ。
で、そのやられちゃった勇者3人に関してはボーナスステージで会えます。
ボーナスステージクリアでそれぞれ解放できます。
RINAが低血圧に見えるのは顔色が悪いせいでしょう。
姐さん、顔色悪いっすよ。
ところで、MD版開発者からのメッセージコーナーがあるのですが、
と、みもふたもない現実をアドバイスしてくれます。
そういやペーパーボーイのプログラマーも旅に出て帰ってこないってくだりがありましたね・・・・・
ということで、テンゲンおたく。
とうとう説明書内お便りコーナーも10回目です。
仮称のまま10回目に突入~!1ページしかないのはドラゴンズリベンジの説明書が若干薄いせいで2ページ枠が取れなかったためか。
そして(フィルタかけちゃいましたが)いいづらいペンネームに対して略すことを要求。
その15:オーサムポッサム
1993年12月25日発売
オーサムポッサム。
オポッサムとAwesomeをかけた、いっちゃうとダジャレですね。
Awesome自体は「最高!」とかそんな意味です。
なので主人公はオポッサム。
ジ・ウーズは主人公がスライムだったり、ジェームスポンド(ボンドじゃなくてポンド!)シリーズにいたっては歩く魚、鱈なのでオポッサムが主人公ぐらいじゃ驚きませんよ!
ゲーム事態はなんというか・・・・・・・テンゲン版ソニック。プレイ感覚とか似てます。高速移動に縦横広いステージとか。
ゲーム自体はソニックの劣化版といわれても仕方ない部分が見受けられるものの、まぁ、普通・・・・・だと思います。
ロックマンに対するまじかるキッズどろぴ~のような。
尚、ソニックと大きく違うのは
サンプリングですげーよくしゃべる。
ということ。何も操作してなくてもしゃべります。しゃべるゲームと言えばファミコンのゾンビハンターか水戸黄門。
そのへん比較にならないぐらいよくしゃべりますね。
あまりにもよくしゃべるのでオプションでしゃべり度合いを変えられるぐらい。
さて、表紙。
MiG-29、ドラゴンズリベンジと2連荘でネタかましたので今回は普通のようです。
リサイクルは地球を救う。はい、そのとおりこのゲームはエコ・リサイクルがテーマになっています。
狂気の科学者ドクター・マシーノが金儲けのためにロボットを使って乱開発を行い、自然環境を荒らしまわっているのです。
オーサム・ポッサムの住んでいる森もドクター・マシーノのロボットたちによってあっという間に切り開かれました。
さぁ、オーサム・ポッサムよ!ドクター・マシーノの魔の手から自然を守るのだ!
・・・・・・てなあ感じのストーリー。
ステージは大きく4つ。
熱帯雨林。海底洞窟、北極圏、ドクター・マシーノの秘密基地。
北極に来てオーサムは「おー、寒」と言ったとか言わないとか。
北極が寒いのは確か。
このネタが寒いかどうかはノーコメント。
ところで、上述のしゃべり度合いの調整ですが、
口から(先に)生まれるという表現は日本独自っぽい(おそらく)。
次に説明する画像で分かりますが、英語版では「motormouth(機械のようにぽんぽんしゃべる=おしゃべり)」だと思われます。
そう考えるとテンゲンのローカライズはナイスですね!
ちなみに本当に口からうまれたみたいにゲーム中オーサム・ポッサムはしゃべりまくります。
ちなみにここはオプション画面の説明で、言語設定もあるのですが、
と、オーサムが日本語でしゃべらないことについてなんかごまかしたようです。
なんていったかというと、タイトル画面でのタイトルコールでした。
タイトル画面は説明書の裏面にあります。
Amesome Possum Kicks Dr.Machino's Butt!!
とミュージカル風に和声で軽やかに歌ったあとに、オーサムが
I'm
Awesome !
と言います。
ここでいう「I'm
Awesome !」は自己紹介というより、本来のAwesomeの意味である最高!とかすげえ!というほうの意味かもしれませんね。
なんで
「オレはオーサム!」
じゃなくて、
「オレ、すげえぜ!」
ってことかもしれません。
尚、Kicks ~'s buttで「やっつける」という意味だそうです。
なんで全部日本語にすると
オーサムポッサム ドクター・マシーノをやっつけろ!
「オレ、すげえぜ!」
ということでオーサムが日本語をしゃべらないことについてはごまかしたとしかいいようがありません。
さて、テンゲンおたく。
ガントレットロゴ入り財布は「ガントウォレット」だそうです。
そのガントレットは売り切れ続出。
ほぼ忠実な移植に良いBGM、追加要素とマニアにはたまらない内容でしたしね。
採用された方のプレゼントがベリベリかっこいい粗品になってます。
その16:デビスカップ
1994年2月25日発売
デビスカップとは1900年にドワイト・F・デビスが・・・・・・・・っと、説明書にきちんと書かれているのでご覧ください。
もちろん今でも続いています。※Wikipedia参照
このデビスカップをモチーフとしてゲームにしたのがこの「デビスカップ」です。
デビスカップだけでなくいわゆる四大大会を含んだランキング1位を目指すモードも含まれており、テニスゲームとしては一通り遊びます。
ぶっちゃけ四大大会は知っていたもののデビスカップは知らなかったので昔テニスやっていた人に聞いたらテニスプレイヤーの中では普通にデビスカップは有名とのこと。四大大会は個人戦ですが、デビスカップは国別。なるほど。
ということで、表紙。
狙うのはコース!エースじゃなくて。
ゲームは6ボタン対応だけあって操作多様です。
ショットの打ち分けも豊富ですし、その他出来ることも多様。
たとえば、
最近のスポーツゲームでは当たり前となったリプレイ機能を搭載。
「トラッキング不要!」というところに時代を感じる。
※ビデオテープレコーダについている画面調整機構。画面が乱れるときに使用する。
また、
審判の判定に抗議まで出来る。よくよく考えるとすごいシステムだ。
確かにラジオ体操に見えないことも・・・・・ない。
で、テニスのルールって知らない人から見るとちょっと分かりづらいですよね。
テンゲンはその辺もきっちり押さえてくれます。
よい子のテニス教室。
シングルとかダブルスとか、あと、
3対3すなわち40対40(フォーティーオールと言う)になった場合はDEUCE(ジュース)といいます。
別に勝ったほうに商品としてジュースやお菓子がもらえるわけではありません。
そうそう、私もジュースって飲むヤツじゃないよね?何?と当初思ってましたよ。
どちらかというとデュースが正しいらしいと聞きましたが。
さて、テンゲンおたく。
テンゲンといえば洋ゲーの移植。
当時(1990年代)洋ゲーというとちょっと日本人の好みに合わない、やりづらいゲーム(=クソゲー?)という認識がありましたからでしょうかね~。
ちょ~っと波はあるかもしれませんが、基本的には名作ぞろいです、テンゲンのゲームは。
そしてとうとう読者(?)もこのノリに参加!
これは掲載せざるを得ない。
その17:V・V(ヴイ・ファイブ)
1994年3月25日発売
ということで、とうとうラスト。V・V(ブイ・ファイブ)です。
正確にはV・Ⅴ(ローマ数字の5)ですね。機種依存で読めない場合があるので以下V・Vで。
テンゲン東亜プラン移植シリーズ3つ目です。
東亜プランはこのメガドライブ版V・V発売して数ヶ月で倒産してしまいますが、主要スタッフはケイブなどの別会社を設立。
その後怒首領蜂などの名作シューティングが続々と作られたのはご存知のとおり。
ちなみにいわゆる「弾幕系」のシューティングではなく、パターンを覚えて攻略していくタイプのシューティングです。
気合とか運でなんとかするより、とにかく覚えまくる。
弾幕系は弾幕系で面白いですが、ひたすらパターン覚えるタイプもまたよいですね。
ちなみに海外版のグラインドストーマーもプレイできます。
さて、表紙。
V・Vとかけて、うちのパパと解きます。(その心は?)
・・・・・・?
答え。
だそうです。ハイ。
シューティングなので説明書内の説明(というかネタ)は少ないですが、その分オプションの説明にネタが凝縮されてました。
以下オプション説明より抜粋。
なるほど、最初は海外版のグラインドストーマーで雑誌にリリースしてたんですね。
まー、やはりV・Vでやりたいですもんねぇ。
当時としては珍しい利き腕の設定(左利きプレイ)。
・・・・・以前もメガドライブの説明書なのにPCエンジンの話してましたけど、今回よりによってテトリス。
セガとテンゲンUSAにとってテトリスは鬼門じゃないのか?と妙な勘繰りしてしまいます。
※テトリスのライセンス問題 From Wikipedia
さすがにもう時効かな・・・・・・
いわゆるキーコンフィグ。
英語4文字で「選択」か・・・・・・・・・ChoiceかSelect・・・・・?
いずれにしろ4文字は厳しいですねぇ。
ポーズの有無。
不意な鼻水・鼻詰まり。発売された時期が3月なので花粉症の季節だったんでしょう。
あとトイレで中断せざるを得ない、と言う場合もありそう。
そしてちょっとした開発裏話。
メガドライブ移植苦労話と思いきや、メガジェット使用レポート。
当時結構気になりましたけど、実際の使用感とかは分からない部分多かったですし。
ふむ、エコノミーでは出来なかったんですか。まぁそんないっぱい数用意できないでしょうし。
エグゼクティブクラスはビジネスクラスとも言いますね。エコノミークラスの前にあるゆったりシートのアレ。
エコノミーで長時間移動はほんときついんで、ビジネスクラスがうらやましかったです。値段はエコノミーの大体倍になりますけど・・・・・・
1993年なので携帯ゲーム機といえばゲームボーイやゲームギア。
ノートPCも持ち運んでいる人はあまりいない上にバッテリーもあまり持たず、機内上の娯楽のオプションとしては有効だったのではないでしょうか。
・・・・って開発基盤でプレイしてたんかい!レベルたけぇ。
縦シューティングが家庭用テレビ・モニタに合わないのは永遠の課題。
モニタ横置きにして無理やり縦画面でプレイしていた人もいると聞く。
さて、最後のテンゲンおたく。
最後はイラスト祭りだ!
MiG-29はわりと本格的なフライトシミュレータなので着陸は難しい。
そしてドラゴンズリベンジ&ガントレットのコラボ。
最後にふさわしく、艶やかなテンゲンおたくです。
最後まで仮称でした。
・・・・・・・・13回で終わり・・・?
なんと不吉な!たまたまか?狙ったのか?
と、いうことでテンゲン・メガドライブソフト取扱説明書全紹介は終了!
最後に個人的ベスト3を。
面白いと思ったゲームベスト3
1位:ペーパーボーイ
2位:マーブルマッドネス
3位:ハードドライビン
お手軽お気楽で分かりやすくて、好きなのはこの3つ。
次点でランパートとガントレット。この2つはスルメゲー。
やりこめば面白くなります。
表紙のネタ度ベスト3
1位:MiG-29
2位:RBIベースボール4
3位:ドラゴンズリベンジ
「旧ソ猫を噛む」がゲーム内容と合わなすぎてGood。
ただ上述のとおり猫=F-14トムキャットだとしたらそれはそれで深いものがありますね。
説明書総合ベスト3
1位:ランパート
2位:007 死闘
3位:ガントレット
ランパートのリセットボタンネタが最高です!
テンゲンおたくもここから始まりますし、ランパートの説明書が一番好きですね。
そんなこんなでテンゲンメガドライブソフトの取扱説明書紹介はおわりです。
が。
テンゲンはその後株式会社タイムワーナーインタラクティブ(TWI)に変わった、というのは一番最初に話したとおり。
TWIとしての初仕事がTAMAと言うゲーム。
さて、このゲームの取扱説明書があるので見てみましょう。
おお!何一つ変わっていない!
ハードドライビンにいたうしも復活!
おたよりクラブも健在!しかも、
TWI、すなわちトレビアン・ワンダフル・イカスお便りクラブ(仮称)
だそうです!
いやー安心安心。
「あくまで」テンゲンメガドライブソフト取扱説明書紹介なのでTWI名義になってからの発売されたソフトの説明書を紹介する予定はありません。
でも、仮に入手が可能だったら紹介してみたいですね!
おしまい。
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