PC-98にPC-UNIXを
1.98買った
 
  PC9821 NR12を購入。 

何の脈絡もなくPC98買ったわけではなく、こいつにFreeBSD(98)をインストールしようかと思いまして。
FreeBSD(98)はPC98シリーズ用のFreeBSD。 こいつをインストールすればPC98もUNIX系OSに、というわけ。
尚、PC98にインストール出来るPC-UNIXとしては、以下のものがある。
・NetBSD/98
・Linux/98
  本当はNetBSD/98が良かったのだが、NetBSD/98は開発が停滞していること。
  そしてLinux入れるんだったらFreeBSDがいいなぁ、ということでFreeBSD(98)に なりました。 
  
  まずはこのNR12の基本スペックを。 
  
| PC9821 NR12 | |
| CPU | Pentium120Mhz | 
| メモリ | 16MB | 
| HDD | 1G | 
| OS | Windows95が入っていた・・・・らしい | 
| FDD | 内蔵 | 
| CDD | なし(FDDと排他使用) | 
| 画面解像度 | 800x600(SVGA) | 
  とりあえず動作確認のためスイッチオン。 
ピロッ、と懐かしい音がして起動が始まる。
で、 
「システムディスクを入れてください」
まぁ、予想していたとおり、OSは入っていない模様。  
  でもまったく動かない状態ではない、ということは確認できた。 
  じゃあFreeBSDのインストール準備だ。 
  
  
  
2.FreeBSD(98)インストール
まずインストールするVersionの選択。 
  FreeBSD(98)も既に最新の5.2.1がリリースされているようなので、最新を選択。 
の予定だったが、 よくよく確認するとFreeBSD(98) Version 5.xではPC-CARDがまったく動かないと いう報告があるようで、今回ノートPCに入れる以上、それはかなりきつい。 LAN内蔵ではないし。
テストでインストール試したらインストーラー起動途中でパニックおこした。 
  5.xになってからいろいろつらくなってるなぁ・・・・ と、いうことで4.xの現在(04年4月)の最終Versionである4.9を選択。 
こちらは特に何か大きな問題は無い、ようだ。
次にFreeBSDのインストール方法だが、今回はFTPインストールを選択。 
  CDDがあればCDからのインストールなのだが、CDDがないので不可能。 
  (そもそもPC-98はCDboot出来ない) 
  DOSパーティションにインストールイメージ入れてインストールする方法もあるが、 これだとあとあとパーティションの整理がめんどくさそうなのでパス。 
他にもNFSとかHTTPとかあるが、ネットワークを使うという意味ではFTPインストールと 変わらないのであえて選ぶ必要はない。 
  
  前述のとおり、LANは内蔵されてないのでPCMCIAタイプのLANカードを準備。 
  準備したのはLaneedのLD-CDL/TX。NE2000互換でPCMCIA(CARDBUSでない)であり、さまざまなOSにて標準で使えるため、非常に重宝しているLANカード。
  こういう時用に2,3枚確保済み。
  次にインストールのためのkern.flpとmfsroot.flpをダウンロードしてインストールディスクの準備。 
  適当な日本のFTPサイトを選んでそこからダウンロード。 
  
  準備が出来たらNR12に突っ込みましょう。
  いざ起動。 
おお、98のあのフォントでFreeBSDのブートメッセージを見るのはなかなか不思議な感覚が。
しばらくするとmfsrootのフロッピーと取り替えろといわれるのでフロッピーをチェンジ。
さらに待つ。
これが結構長くて。 
  そのうち、 Kernel Configuration Menuでどうするかと3つ聞かれるが今回は特に何もいじらず。 
  そのままインストーラーにゴー(Skip kernel configuration and continue with installation)。
 インストーラーは最初に、
  
Do you use Japanese message ?
  と聞いてきます。Noでもいいんですが、せっかくPC98なのでYesを選択。 
  続いてPCカードの使用有無を聞いてきます。FTPインストールで使うのではいを選ぶ。 
  
  続いてPCカードのメモリ割り当て設定。 
  最初よく読まずにデフォルト選んだらハングアップしました(^^;; 
よく読むとNRはDA選べとあるのでDAを選択。 
  PCカードの初期化が終わり、デバイスのプローブも終わったのですが、 
  何故かLANカードが動作しない。 
  
  
  LEDは点灯しているのですが、LANカードとしては動作してなさそうです。
  alt+vf2を押してコンソール切り替えると、LANカード認識されたメッセージは無し。
  カード抜くと抜けたとのメッセージでて、挿すとささったというメッセージが出るので半分動いているというところか。 
ここで2日ほど悩んだのですが、その過程は省略して結論を言うと、
PCカードのメモリ割り当てが間違い。 
  DAじゃなくてD4(I./O address 0xd4000 - 0xd7fff)を選択する。 
  
  
  
  ということ。 
  インターネットで検索してもぜんぜん分からなくて、カンで設定変更したらビンゴ。 
  
  
  あとはもうサクサクとインストールは進む。 
  インストールの過程は普通のFreeBSDといっしょなので省略。 
しいていうならXが要領の都合で入らなかったことぐらい。 
  今回入れ方が分かったので、あとでもっと要領の大きなディスクにチェンジし、Xも含めた形でインストールしよう。 
  もっとも、X入れるんだったらその前にメモリ増設か?(16MBしかないからねぇ)
とりあえずuname -a 結果。表示の都合で改行していますが実際には1行。
>  uname -a 
  FreeBSD pc98.lesyn.com 4.9-RELEASE FreeBSD 4.9-RELEASE #0: Wed Oct 29 02: 43:54 2003 root@kcesx20.koganemaru.co.jp:
  /usr/src/sys/compile/GENERIC98 i386
3.使用感について
ROMに日本語入っているだけあって日本語表示能力はバッチリ。
インストーラーが日本語なので当然/stand/sysinstallも日本語。
w3mなんかいれれば特に何もしなくても日本語表示可能。
その他気づいたこととしては底面がヤバイぐらいに熱くなっていた。
たまたまだろうか?この状態なら連続稼動は避けたい。
それから運のいいことにバッテリーは生きていた。
限界どのくらいかを見てはいないが、少なくとも5分はもつ。
5分もてば移動できるので、問題なし。
今回、ノート選んだが、きちんと遊ぶんであれば5.xにするためにデスクトップにした方がよさそう。
何にしろ、昔のPC-98がPC-UNIXとして復活するのは非常に面白い。
Intel i386/i486/Pentium およびその互換 CPU ならOKなので、結構古いPC-98もいける。
もちろんEPSON互換機もOK。
興味のある人はどーぞ。
  最後に参考リンク張っておきます。
  
  
  
(上記サイト内にあるAbout/詳細説明。ここ読めばだいたい分かるはず)
おしまい。
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