ゲームソフトの清掃で重曹水を使ってみました。
清掃の定番は無水アルコールですが現在入手は難しい。
別のものが使えないかとたどり着いたのが重曹水。
さて何故重曹水か?
ゲームソフトやそのケースなどの汚れの多くは皮脂汚れや油汚れのはず。手で触ったり食べ物こぼしたり・・・
これらを酸性の汚れを落とすのがアルカリ性の重曹。
ならば重曹水で落ちるはず!という魂胆です。入手もしやすい。
無水アルコールとの違いは後述。
端子の清掃には使いません。外装の汚れ落としを目的とします。
早速やってみましょう。用意したのはファミコンソフト「ディープダンジョンIII 勇士への旅」。
真っ白なカートリッジなのでで汚れやすいです。
今回用意したものもそこそこに汚れています。
表:
裏:
重曹水を適量ティッシュやキムワイプなどに吹きかけて汚れをふき取ります。
汚れが目立つ部分は力を入れてグリグリふき取りました。
シール部分も同様に清掃しましたがが気持ちおさえめで。
結果は以下の通り。
表:
裏:
だいたいの汚れは落とせましたね〜。
分かりやすくアップで。
清掃前:
清掃後:
清掃前:
清掃後:
表側のシールにしみ込みが発生しましたがこれは無水アルコールでも発生します。
シールの色味や経年劣化等が関係してきますので致し方ありません。
完全に乾けばだいぶ目立たなくなります。
裏側のシールは多少ダメージを与えてしまったようです。
「カセット」の文字上方部分がすこし剥げてます。左上部分も微妙に削れてます。
もっとも写真にしてアップにしたから分かったことであり、肉眼で見るとまずわかりません。
別のソフトも試しましょう。
「アトランチスの謎」も同様に清掃。
清掃前:
清掃後:
SUNSOFTロゴ周辺が分かりやすいですね。
ここは凹んだ部分まで入り込めるよう綿棒等を使って清掃しました。
スーパーファミコン等のソフトも試して見たかったのですが適当なものがありませんでした。
ただ同様の効果が得られるはずなのは言うまでもなしかと。
ということで効果はよく分かりました。確かにきれいになります。
重曹水を使うに当たって注意点は何でしょうか?
無水アルコールとの違いは何でしょうか?
個人的には水であるということに注意が必要かと思います。
無水アルコールみたいにあっという間に揮発するわけではありません。きちんと拭き取る必要があります。
ふき取りを忘れると重曹が白く残ってしまうこともあります。乾燥も長めにしています。
それからマジックやペンの書き込みは消せない。溶剤系はダメです。のりやテープなどの接着跡も無理そうです。
この辺は無水アルコールを使うか専用のクリーナーで。
ちなみに説明書や箱等を無水アルコールでふくと表面のコーティングや印刷までふき取っちゃうときがありました。
これに関しては重曹水を使えばそれほど気にせず清掃できます。溶剤系に弱いのを逆に利用する感じです。
ということでファミコン「独眼竜正宗」の攻略本。
裏面が汚れていたので重曹水でふき取ります。
コーティングされているのでツルツルしています。
清掃後:
きれいになりました。
もちろん過度に塗布したり、あまりに強くこすればダメージを与えてしまうでしょう。
前述のファミコンカセット裏側シール部分が顕著だったかと。
この辺はどんな清掃道具・手法でも同じだと思います。
今回重曹水のみを使いましたが、粉状態の重曹であれば研磨作用が期待できます。
汚れの状態や箇所によってはそちらのほうがいいかもしれません。
もっともほとんどの場合重曹水だけで済んでしまいますねー。
※本当はSUNSOFTのロゴで使おうと思っていた