ファミコンカセット表面のツルツルとザラザラ

ファミコンカセットの表面状態は2種類あります。
具体的には、


ファミコンカセット

ツルツルなのと、



ファミコンカセット

ザラザラなのと。



ザラザラの方はシボ加工[Wikipedia]と呼ばれるもので、ファミコン中期ぐらいからシボ加工のソフトが増え、後期になるとほとんどのカセットの表面はシボ加工です。
※コナミやジャレコなどメーカー独自デザインのカセットを使っていたメーカーは必ずしもそうではない


同じソフトでもある時期からシボ加工になってたりしますね。
たとえば、ドラクエ3は最初がツルツル、途中からザラザラのシボ加工。
ツルツルの方は前期版でシボ加工の方は微妙にバグ・挙動等が違う後期版、とされていると聞いています>ドラクエ3
もっともザラザラのシボ加工だから必ず後期版、というわけでもないそうですが。



ということでバージョン違いの判断基準としても使われているカセットの表面加工状態ですが、そもそもなんで途中からシボ加工になったんでしょうかね?


きちんとした答えは見つけられなかったのですが、私が想定したのは以下の通り。

  • カセットに傷が付きにくくなる
  • 滑りにくくなるのでカセットが持ちやすくなる
  • カセットに汚れが付きにくくなる




これらはWikipediaのシボ加工の項目にも書かれていますし、プラスチック加工業の知り合いに聞いても同意見。
というかシボ加工のメリットが上記に相当。
この中でも「傷が付きにくくなる」ってのが頻繁に抜き差しするファミコンカセットにおいて分かりやすく、大きな効果と思われます。






ということで色が同じで表面の状態が違うカセットを用意して、傷の度合いを確認することにしました。


ファミコンカセット

ツルツルのカセットとしてボンバーキング、シボ加工(ザラザラ)のカセットとしてMOTHERを用意。
両者ともそれなりに使用感があります。
程度は私の主観ですが大体同じものを選んだつもりです。パッと見は同じような感じ、というニュアンスで。



状態の確認は傷が分かりやすいカセットの裏側、そして強く光を当てて傷の状態を目立つようにします。



ファミコンカセット

ボンバーキング。




ファミコンカセット

MOTHER。




やはりツルツル、シボ加工なしのボンバーキングは傷が目立ちます。
また、真ん中あたりには基盤固定用の突起が原因と思われるヒケがあることが分かります。
※ヒケがある部分に傷がない

一方MOTHERの方は目立つ傷はほとんどないです。FFマーク付近ぐらいでしょうか。
あとはよぉく見ると右下・左下のカドにスレがありますが、ほとんどわからないかと。



ということで、やはりシボ加工されている表面ザラザラのカセットの方が傷つきにくいようで、傷があったとしても小さな傷ならそれほどは目立たない、という感じですかねぇ。






ちなみにツルツルの方でかなりひどく傷がついてしまったパターンを参考までに。



ファミコンカセット


カセットは魔界村。裏も表も傷だらけ。中古入手時からこの状態でした。
前の持ち主はだいぶ激しくこのカセットを扱っていたんでしょうか。

とはいえ動作はするので、見た目気にしなければこれでも十分遊べマス。


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