WD20EARSのAFTですが前回の調査の結果、ランダムライトが顕著に遅くなることが分かりました。
さて、FreeBSDで使う場合はどうすればいいんでしょうか。
結論としては多分正常に動いた。少なくとも何もしないときとは大きな差が。
でもこれでOKかどうかはもうちょっといじらないと分からない。
とりあえずAthlonXP64 4000+のPCがあまっていたのでそこにインストールしました。
メモリは1GB、マザーボードはGIGABYTE GA-K8N Ultra-SLIです。nForce4ですね。
OSはFreeBSD 8.0。ファイルシステムはUFS2です。
行ったテスト内容は以下の通りです。
- FreeBSD8.0のインストール(感覚で確認)
インストールはkernelとbaseのみ - portsnap fetchにかかる時間
- portsnap extractにかかる時間 ※portsnapの設定はデフォルト状態
- /usr/ports/www をコピーする時間
それからAFT用の設定ですが、以下を設定しました。
- スライスをきるときに64セクタから開始するように明示的に指定
- newfsのオプションで-S 4096 を追加
これでAFT用に準拠しているかぶっちゃけわかりません。
とりあえずこれでいいかな~となんとなく設定。
※この値を決めるに当たって参考にしたサイトは最後にまとめて記述しました。先人の知恵に感謝。
[20105/7追記]
64セクタからスタート、の部分ですが、実際にはジオメトリ情報をいじってるだけです。
これであってるのかどうかは「?」です。
ですが結果的にFreeBSDの領域が64セクタからスタートするようになりました。
で、結果です。
まず上述のAFT用の設定をした場合
- FreeBSD8.0のインストール(感覚で確認)
- portsnap fetchにかかる時間
- Extracting snapshot... done.
- Verifying snapshot integrity... done.
- Fetching snapshot tag from portsnap2.FreeBSD.org... done.
- Ports tree hasn't changed since last snapshot. No updates needed.
- 18.556u 29.284s 2:21.09 33.9% 59+708k 16+2286io 30pf+0w
2分21秒
- portsnap extractにかかる時間
/usr/ports/x11/yakuake/
/usr/ports/x11/yalias/
/usr/ports/x11/yeahconsole/
/usr/ports/x11/yelp/
/usr/ports/x11/zenity/
Building new INDEX files... done.
38.560u 56.409s 2:13.05 71.3% 65+610k 913+3187io 1pf+0w
2分13秒
- /usr/ports/www をコピーする時間
- # time cp -r /usr/ports/www ./
- 0.046u 0.700s 0:20.95 3.5% 20+1100k 2562+29522io 0pf+0w
20秒
特に問題があるように思えませんでした。普通に使えてます。
さて、それではお楽しみの何もしないでインストールした時の結果です。
- FreeBSD8.0のインストール(感覚で確認)
- AFT用の設定をした場合に比べて倍はかかったと思う
- portsnap fetchにかかる時間
- Extracting snapshot... done.
- Verifying snapshot integrity... done.
- Fetching snapshot tag from portsnap2.FreeBSD.org... done.
- Ports tree hasn't changed since last snapshot.
- No updates needed.
- 18.130u 30.014s 2:07.10 37.8% 60+697k 14+2288io 31pf+0w
2分7秒
- portsnap extractにかかる時間
/usr/ports/x11/yakuake/
/usr/ports/x11/yalias/
/usr/ports/x11/yeahconsole/
/usr/ports/x11/yelp/
/usr/ports/x11/zenity/
Building new INDEX files... done.
39.225u 55.112s 51:16.58 3.0% 64+605k 1213+3198io 1pf+0w
51分16秒
- /usr/ports/www をコピーする時間
- # time cp -r /usr/ports/www ./
- 0.045u 0.828s 3:16.17 0.4% 21+1133k 4+29522io 9740pf+0w
3分16秒
如実に差が出ました。とにかく引っかかりがよく発生します。
portsnap extractも止まっては進み、止まっては進み・・・という感じ。
で51分とかいうご覧の有様だよ!です。
portsnap fetchで後者の何もしないほうが早かったのはportsをダウンロードするときの速度が速かったためと思われます。
ということで、とにかくAFT用にあわせた設定をしないとダメってことは分かりました。
問題はこの設定であってんのかな~?
あってると思うんですけど。
参考にしたサイト:
しののの FreeBSD/BigSector
またたびりなっくす WDのEARSをlinuxで使う
こんにちは
はじめまして
FreeBSDでEARSシリーズを使う方法を探してたどり着きました。
たぶん正常に使用出来そうという感じで早速試そうとしているのですが、FreeBSDのfdiskで
>スライスをきるときに64セクタから開始するように明示的に指定
こちらのオプションの仕方が分かりません。
manなどでドキュメントを参考にしたのですが、スタートセクタを指定する方法などはありませんでした。
この場合、fdiskを使用せずにスライスを切るのでしょうか?
それとも、fdiskの何かオプションがあるのでしょうか?
こちらこそはじめまして。
EARSは低発熱・低消費電力でファイルサーバ作るには最適なんですが、AFTフォーマットはどうも曲者ですね。
いろいろ情報集めながらあーだこーだして手探りでこうかな?という感じです。
で、スライスの部分ですが、これはいわゆるFreeBSDを普通にインストールして(つまりsysinstall)その途中でfdiskをかけるときの話です。
いわゆるFreeBSDの領域を確保するときですが、そのときSet Drive Geometryを選択してセクタが63になってるのを64に変えています。
ちょっと説明不足というか書き方悪くてすいません。というかよくよく考えるとスタート位置変えたというよりジオメトリ情報変えたが正解なのかもしれません。
本文にも追記しておきました。
fdiskのコマンドからでも出来そうですが、自分にとってわかりやすいほう、ということでsysinstallを使用しました。
ちなみに今のところ問題あるようには見えません。ただいつ何が起きてもいいように別途バックアップを取りつつ使用中、という感じです。
こんにちは
leSYNさん
お返事ありがとうございます。
>いわゆるFreeBSDの領域を確保するときですが、そのときSet Drive Geometryを選択してセクタが63になってるのを64に変えています。
なるほど、sysinstallの画面の設定でやるのですね。
早速やってみたいと思います。
本当にありがとうございます。
Gazyuさん:
leSYNです。
うまくいくといいですね!
ちなみにうちのEARSはその後非常に快調で、導入は苦労しましたけどそれだけの恩恵があったと思います。