さて、先日購入したWD20EARS。
とにかく新方式のAFT(Advanced Format Technology)をどう設定すれば正しく、パフォーマンスが低下しない状態で使えるかを実際に触って知りたい。
情報はそこらじゅうに転がっているので試していけばいいのですが、今回は最終的にFreeBSDで利用するのが目的。FreeBSDの情報は少ない。
ということでまずはWindowsXPで使ってみて実際どうなるのか調べてみました。
速度計測はCrystalDiskMark 3.0 を利用。
あと目視。
まずWD15EADSが存在するのでEADSを比較対象としてデータ取得します。
重要な部分を抜粋。テストは1000MBで行っています。
WD15EADS
Sequential Read : 94.782 MB/s
Sequential Write : 97.851 MB/s
Random Read 512KB : 21.137 MB/s
Random Write 512KB : 55.197 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 0.446 MB/s [ 108.8 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 0.984 MB/s [ 240.2 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 1.182 MB/s [ 288.7 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 0.530 MB/s [ 129.4 IOPS]
Web上にある他の結果と比べると多少遅いような気もしますが、それは既にデータが入っているディスクだからかもしれません。
で、次にWD20EARSですね。
XPでAFT対応させるにはいくつか方法があるのですが、今回は一番お手軽な7,8番にジャンパピン挿す方法を選択しました。
ツールを使う方法も存在しますが、どのくらい遅くなるか知りたいだけなのと、最終的にはFreeBSDで使いますからツールを使うのは難しいと判断しました。
先にジャンパピン挿した状態の結果を載せます。
つまり本来の性能が出ている状態。
WD20EARS(ジャンパピン挿した状態)
Sequential Read : 114.950 MB/s
Sequential Write : 112.351 MB/s
Random Read 512KB : 42.452 MB/s
Random Write 512KB : 67.976 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 0.597 MB/s [ 145.8 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.034 MB/s [ 252.5 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 1.909 MB/s [ 466.0 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 0.750 MB/s [ 183.2 IOPS]
さて、これが何も考えずにXPでフォーマットして使うとどうなるか。
WD20EARS(ジャンパピン挿さない状態)
Sequential Read : 113.679 MB/s
Sequential Write : 110.504 MB/s
Random Read 512KB : 24.614 MB/s
Random Write 512KB : 10.245 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 0.562 MB/s [ 137.1 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 0.113 MB/s [ 27.6 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 1.844 MB/s [ 450.1 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 0.113 MB/s [ 27.6 IOPS]
シーケンシャルリード・ライトはともかく、ランダムライトの値が激減しています。
これは書き込み時に大きな差がでそうな雰囲気です。
適当なファイル(3GBほど)をコピーして差を測ってみましたが約10秒ほどの差が出ました。
ということで、正しく設定しないと遅くなるのは分かりました。
これをFreeBSDで使ったら?そして結果は?
後日FreeBSDで詳しい検証します。
ざっくり検証結果として何も考えずインストールしたらインストールの時点で遅いことだけ分かってます。