yo過去に役員のiPhoneいじって連絡先データ飛ばしたことがありましたが、その後都度何か聞かれては対応、の状態でした。
iPhone専用対応要員です。
ある日、その役員からこんな話が。
「おう、iPhone4に乗り換えたんだけど、今まで使ってた古いiPhone(3G)欲しいか?」
「あ、iPhone4に乗り換えたんですね。おめでとうございます。でiPhone欲しいです。要ります」
「ただ水没して故障したんだよ。電源入らなくなった。それでもいいか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ください!」
水没で故障し、修理費用がべらぼーに高かった(水没はしゃあない)のでiPhone4に乗り換えた模様。
iPhone4入手して自慢しまくったときに全然のってこないのにいきなり変えたから何でかと思ったが。
水没した後すぐPCにつなげちゃったらしい。そりゃあかんて。
完全乾燥させないと。
ということで楽しい分解タイムです。
直ればラッキー。直らなければ粉砕して産廃処理。
結果は直らなかった。
そもそも水没が起きてから1ヶ月以上経過しているとのこと。
最初電源入れたもののそれからは入れていないとのことで、乾燥しきってる可能性を考えとりあえず自前のPCとつなげてみる。
・・・・・・・・・・うーん、無反応。
次に純正ACアダプタと接続。
・・・・おおっ?画面(リンゴマーク)出た!!!
が、OSまでは立ち上がらない。リンゴマークが出たり消えたり。
保証とかはそもそも考えていなかったので、分解してしまうことに。
分解は各種Web上にある分解レポートを参照。意外と簡単でした。
とりあえず分解して分かったこと:
- 水没は下半身のみだった模様 水没判定シールが上部下部についているが下部のみ白から赤に変わっていた。
- 電気が通る箇所(各種接点)のいくつかが白く変色。これを綿棒や接点復活剤等使い洗浄。
- メイン基板外してバッテリーとご対面。バッテリーとメイン基板の接点も白くなっていたので洗浄
- ねじは普通のプラスドライバーでOK。ただし小さいので精密ドライバーが要る。
で、ここまでやってiPhoneをリカバリモードまでもってくことは出来ました。
ただ、ACアダプタ経由でないと起動できず、バッテリーの充電も出来なかったのでPCにつなげて実際リカバリを走らせることは出来ず。
この時点で復活あきらめたので破壊モードに突入。
更に分かったこと:
- 基板を覆うシールドを無理やりはがすと基板下部にいくつか白くなってる箇所を発見。この辺の洗浄も必要だったのかも。
- ドックコネクタ付近がかなり白くなってた。下部が水没、という時点でドックコネクタから水が浸入したと考えるべきだった。 ここを洗浄すればまた違う動きになったかも。うーんここはあきらめる前に気づけばやっておきたかった。
- 前面のパネルがものすごく頑丈。ドライバーでこづいたぐらいじゃ傷つかない。
最終的に裏面、基板、バッテリー、前面パネルの4つに分解され、基板はバキバキ割って産廃置き場にGo!しました。
後日役員に報告。
「先日頂いたiPhoneは復活を試みたもののNGで、粉砕処理しました」
「ごくろーさん。ところでiPhone4にしてからメールが送信出来ないんだけど」
「あ、それはですね・・・・・」
ということで今後も無償サポートは続く!!!
たまに今回みたいなリターン(なのか?)があるぞ!!!